教習所で免許を取ろうと考えているなら、どれぐらいの期間あればいいのかを知っておく必要があります。学生の方なら長期休暇を利用したりすることや、授業との兼ね合いも考える必要があります。また会社勤めの方や主婦の方の場合は、まとまった時間がなかなか取れませんので、自分のスケジュールを調整しながら通う必要があります。そこで教習所に入校してから卒業までにかかる平均期間について、詳しくご紹介します。

入校から卒業までかかる期間は平均2ヶ月

教習所の広告などで「最短2週間で免許取得可能」と謳っているところもありますが、実際にはそれほど簡単に免許を取ることはできません。入校してから卒業の間には、2つの検定が待ち受けています。この検定を1回でクリアする人が少ないことに加え、検定を受けるためには指導員から「みきわめ」をもらう必要があるためです。「みきわめ」とは「この技量なら試験を受けても問題ない」と指導員が判断し許可を与えることです。ただ、みきわめをもらっても検定は1回のみのチャレンジなので、失敗すればまた教習を受け直さなければならなくなります。このような段階があるため、集中して毎日通ったとしても自分が予定していた通りに卒業できないことも考えておく必要があります。どの教習所が自分に合っているかどうかは、「確実に合格!旭川の教習所の選び方ガイド」で事前に調べておくことをおすすめします。

社会人や主婦の場合は半年かかることが多い

一般的に平均2~3ヶ月で教習所を卒業する人がほとんどですが、法令で定められた教習時間をクリアできるのは「毎日むだなく教習を受けた場合」です。実際には他にも同じように教習を受けている人がたくさんいますので、自分が希望する時間に技能教習が受けられなかったり、学科だけが先に終わってしまい空き時間ができてしまったりといったこともあります。さらにまとまった時間が取れない社会人や主婦の場合、1日に受けることができる教習時間が短いため、他の人よりも時間がかかるということを考えながら受講の計画を立てるようにしましょう。

教習所で必要な教習時間は決まっている

教習所では学科と技能の教習を受けなければなりません。公安委員会に認定、もしくは届出をしている教習所で免許を取る場合には決められた時間の教習を受けることが定められています。教習所では仮免許を取得できる修了検定までが第1段階、仮免許取得後、卒業検定を受けるまでを第2段階としていますが、それぞれの段階で受講すべき時間は法令で定められているのです。さらに1日に履修が可能となっている時間も制限があり、毎日通ったから早く卒業ができるというわけではありません。学科は1日に受けられる履修時間の制限はありませんが、教習所では時間割があらかじめ決まっているため、こちらも詰め込んで早く受講できるというわけではないのです。

1日で免許取得することも可能だが簡単ではない

運転免許試験場で試験を受ければ、日帰りで免許を取得することは可能です。ただし運転免許試験場では学科と技能の試験を受けなければなりません。免許を持たずに運転の練習をすることはできないので、1日で免許を取得するのは簡単ではありません。

学科試験が免除になる場合もある

運転免許試験場での受験で、学科試験が免除となり技能試験だけを受けることも可能となる場合もあります。それは二輪の免許を持っていて普通車の仮免許を取得する場合です。日帰りで免許を取得するのは、違反や更新期間が過ぎたなどで免許を失効してしまった人が対象となることがほとんどです。

入校してから卒業までには制限があることに注意

教習所では、入校してから卒業まで「9ヶ月以内」に卒業をしなければならないと定められています。つまりこの期間内に修了検定を受けて仮免許を取得し、卒業検定を受けて本免許の資格を取得する必要があるということです。

仮免許を取得すれば卒業検定まで半年の猶予ができる

仮免許を取得すれば、卒業検定は半年以内に受ければよくなります。そして卒業検定を受けてから本免許の試験は1年以内に受験すればいいということになっています。ただし猶予があるといっても学科などは法令が変わることもあるため注意が必要です。